遺品整理で高く売れるものとは?買取のコツ

大切な家族の遺品整理を進める中で、思い出を尊重しながら、適切な方法で手放すために「買取」を検討する方が増えています。意外に高価な価値がつく品も多く、少しの工夫でより高値で売れることも。ここでは、遺品整理で売れる可能性のある品や買い取りのコツを分かりやすく解説します。

遺品整理で売れるもの10選

ここでは、買取業者が注目する売れ筋の遺品10選と、それぞれの品が高く売れる理由や売れにくいケースについても詳しく解説します。大切な遺品を売却する際は、事前に市場調査をして売り時を見極めることや、その分野に詳しい買取業者を探すことが大切です。

貴金属

貴金属は市場価値が安定しており、金や銀の価格は国際相場で決まるため、ほぼ確実に売却できます。指輪やネックレス、ブレスレットなどのジュエリー類が主に高値で取引されます。ここ最近では金の需要も高まり高水準での取引が可能です。傷があっても価値を損なうことは少なく、古いデザインでも素材の価値に注目されます。

ただし、メッキ製のジュエリーや、金の含有量が極端に少ないもの、破損が激しく修理が難しいものは買取価格が低くなることがあります。

腕時計

ブランドものの腕時計は中古市場でも人気が高く、状態次第で高額査定が可能です。特にロレックスやオメガ、カルティエなどの有名ブランド品は資産価値としても評価されています。購入時の付属品(箱、保証書)が揃っているものや、定期メンテナンスを受けているものはさらに高評価されます。

 一方で、無名ブランドの腕時計や、大量生産されたデジタル時計は買取価格が安くなることが多いです。また、壊れていると修理費用がかかるため、査定額が下がる傾向にあります。

カメラ

フィルムカメラや一眼レフカメラは、古くても根強いファンが多く、高値がつきやすいアイテムです。特にライカやニコンのカメラは状態が良ければかなりの価値が出ることがあります。レンズやアクセサリーもセットで売るとさらに高く売れる可能性があります。

 一方で、量産されたインスタントカメラや、デジタルカメラでも性能が低い古いモデルは、価値が下がりがちです。また、カビや傷が目立つレンズや、古いバッテリーが使えない場合も、価値が低くなることがあります。

着物

日本の伝統文化を象徴する着物は、特に高級素材や希少な作家ものは高値で取引されます。振袖や訪問着、留袖は人気があり、反物など未使用品はさらに価値が上がります。

着物とはいっても、普段着用の安価なウールやポリエステル製の着物は、中古市場での需要が少ないため買取価格が低い傾向にあります。また、シミやカビがあるものも価値が落ちます。

ブランド品

ルイ・ヴィトンやシャネル、エルメスなどの高級ブランドバッグや財布は、中古市場での人気が高く、状態が良ければ高値が期待できます。限定モデルや廃盤になったアイテムは特にコレクターに好まれます。

ただしブランド品でも、傷や汚れが激しいものや、内側の劣化が激しいものは価値が落ちやすいです。また、デザインが古く需要が少ない場合は価格が下がることがあります。

骨董品、美術品

日本刀、陶器、掛け軸、絵画などの骨董品は専門的な知識が必要ですが、希少価値が高ければ思わぬ高額で売れることもあります。時代や作家によって価値が決まり、特に伝統工芸品や有名作家の作品は人気です。価値が分からない場合は専門の鑑定士に相談しましょう。

一方骨董品でも、真贋が確認できないものや、傷やひびがある場合は値がつきにくいです。また、贋作や大量生産品は価値がつかないことが多いです。

家具

アンティークの家具やデザイナーズ家具は需要があり、買取りしてもらえることが多いです。無垢材を使用したものや、北欧デザイン、フランス製のアンティーク家具、有名デザイナーの作品は特に人気があり、価値がつくことがあります。

家具の中でも、安価な量販店の家具や破損・使用感が目立つ家具は、買取価格が下がる傾向にあります。特に大きくて搬出が難しい家具は買い手が少ないため、価格がつきにくいです。

電化製品

比較的新しい電化製品、特にスマートフォンやパソコン、ゲーム機などはリサイクルショップでも買い取りが期待できます。使用年数が短いほど高価買取になりやすいです。

ただし、製造から5年以上経過している電化製品や修理不能な故障がある製品は、買取価格が大幅に下がるか、場合によっては買い取りを断られることもあります。

お酒

ウイスキーやワイン、シャンパンなどのビンテージ品は、年代物であれば高値で取引されることが多く、特定の蒸留所やワイナリーのものはコレクターに好まれます。未開封で保管状態が良ければさらに価値が上がります。

お酒の中でも一般的な量産酒や開封済みのボトルは、基本的に買取対象外とされることが多いです。また、温度管理が不十分で品質が劣化している場合も価値がつかなくなります。

ゴルフ用品

ゴルフクラブやバッグなども、ブランドや状態によっては中古市場での人気が高いです。特に有名ブランドのクラブセットは愛好家から需要があり、高く売れることがあります。

ただし、年式が古く、傷が目立つクラブや、無名ブランドのゴルフ用品は買取価格が低くなります。また、ゴルフ用品は需要が季節や流行に左右されるため、タイミングによって価格が変動することがあります。

売れる意外な遺品をご紹介

遺品整理の際に「こんなものが?」と思われがちな意外なアイテムが、コレクターの熱意や希少性によって高値で取引されるケースがあります。ここでは、どうして高額査定が期待できるのかの理由もあわせて、具体的に解説します。

古いおもちゃ:ブリキのおもちゃや人気キャラクターのフィギュア

高額になる理由

昭和時代のブリキ製おもちゃやキャラクターフィギュアは、製造が終了しているため希少価値が高いです。特に未開封品や元の箱が揃っているものは当時の数倍以上の価値がつくこともあります。

売れるおもちゃの例

  • 昭和のブリキ製おもちゃ:日本の精巧なクラフトマンシップが評価され、海外のコレクターからも注目されやすい。
  • 特定キャラクターのフィギュア:例えば、初期のウルトラマンやゴジラ、スターウォーズのフィギュアなど、根強いファンの多いシリーズは特に人気が高い。

レコード:ヴィンテージレコード

高額になる理由

近年レコードの音質が再評価され、特にジャズやロックの名盤は人気が上昇中です。ビートルズやエルヴィス・プレスリー、マイルス・デイビスの初回プレス版は希少価値が高く、また日本製レコードは品質が良いため、海外からも需要があります。

売れるおもちゃの例

  • 初回プレス版や限定盤:限られた流通量で希少価値があり、音質もこだわりが見られる。
  • 状態が良いもの:盤面に傷が少なく、ジャケットが美しい状態だとさらに高く評価されやすい。

絵本や古い雑誌:絶版や特定作家の絵本・雑誌

高額になる理由

絶版絵本や作家の初期作品、人気漫画家の特集号などはコレクターにとって価値が高いです。昭和時代の児童文学や漫画雑誌は特に再版が難しいため、懐かしさも相まって人気が高まっています。

売れるおもちゃの例

  • 絶版の絵本:著名な作家の絶版作品は流通量が少ないため、ファンの間で特に人気。
  • レトロな雑誌やムック本:例として「平凡パンチ」や「太陽」などの雑誌は昭和のファッションやカルチャーを知りたい層から注目されている。

遺品を高く売るためのコツ

遺品を少しでも高く売るためには、細やかな配慮とタイミングがポイントです。以下の方法を活用して、買取価格を引き上げるための工夫を解説します。

綺麗な状態で、付属品や箱も揃える

商品の状態は査定額を左右する最も重要なポイントです。見た目の美しさだけでなく、付属品が揃っているかも評価の対象となります。例えば、ブランド品のバッグや時計では、元の箱や保証書、保存袋があるだけで数千円以上の査定アップが見込めることもあります。しまい込まれていたもので目立つ汚れやホコリがあるものは、丁寧にふき取っておくなど掃除をするだけでも評価がかわります。

価値が付きやすい時期を狙って売る

特に季節物の商品や流行があるアイテムについては、需要が高まる時期に売ると高く売れる可能性があります。例えば、夏ものの家電は初夏に、冬物の家電は秋から冬にかけて需要が高くなります。また高級ブランド品はボーナスシーズンや3月の新生活需要のある時期が狙い目です。

遺品整理で買取してもらう場合のポイント

遺品整理をする際、心に留めておきたいポイントもあります。まず、買取りを急がずに価値のある品物を見極めることが大切です。また、遺品整理には、故人を偲びながら思い出の品々に触れる時間が含まれます。身近な方の思いがこもった品物に敬意を払いつつ、自分自身の納得のいく形で手放すことも重要です。ここでは注意点と、買取業者選びのポイントを具体的に解説します。

買取りを急がず、価値ある品物を見極める

故人の遺品には、時に予想外の価値がある場合もあります。

特に古い品物やアンティークアイテムは、一見価値が低そうに見えても、実際にはコレクターに高く評価されることがあります。そのため、すぐに売却するのではなく、専門家に査定を依頼してから判断することをおすすめします。

査定を依頼する理由

  • 素人には価値が分かりにくい品も多い:特に骨董品や芸術品などは、鑑定士の目を通すことで価値が明確になることが多い。
  • 複数業者の査定を取り価値を知る:業者によって買取価格が異なるため、複数社に査定を依頼し、比較検討するのも有効。

思い出の品に敬意を払いながら手放す

遺品整理では、思い出の品物が多く含まれるため、無理に全てを売却する必要はありません。大切な思い出を抱えた遺品については、自分が納得できる形で整理することが重要です。

気持ちを尊重する手放し方

  • 一部を記念に残す:形見分けとして自分や家族で保管したり、写真で記録に残したりしておくと良い。
  • 寄付やリサイクル:故人が好んでいたものや使っていたものを、他の人に役立ててもらえるよう、寄付やリサイクルの方法も検討する。

信頼できる買取業者の選び方

業者を選ぶ際には、信頼性と実績が大切です。買取業者はそれぞれ得意分野や査定の基準が異なるため、信頼できる業者に依頼したいですね。

業者選びのポイント

  • 買取専門の実績を確認する:取扱品目の専門知識や買取実績が豊富な業者を選ぶ。
  • 複数の業者で査定を依頼する:業者により査定額が異なることが一般的なため、複数の業者の見積もりを比較する。無料査定を実施している業者だと手軽に確認できる。
  • 買取業者の口コミや評価を調べる:口コミサイトや実際の利用者の評価を確認すると、信頼度を把握しやすくなります。特に、査定額が明確で、無理な勧誘や契約がない業者は安心。

まとめ

遺品整理は、ご自身の思いと向き合いながら進める繊細な作業です。愛する人の思い出を整理する中で、時に決断が難しい場面もあるかもしれません。しかし、一つ一つを丁寧に見極めて手放すことが、心の整理にもつながります。

高く売れる可能性がある遺品は、今回ご紹介した貴金属やブランド品、アンティーク家具などです。これらの品物を売却する際は、綺麗な状態で保管し、付属品が揃っていると査定額を上げるポイントになります。また、季節や需要が高まる時期に合わせて売却することで、さらに高値が期待できるでしょう。

買取業者選びも重要なポイントです。信頼できる買取業者に複数の査定を依頼し、相場や口コミを参考に選びましょう。ご家族や故人の思い出を尊重しながら、価値あるものを適切に引き継ぐことで、きっと後悔のない形で遺品整理が進められるでしょう。

最終的には、ご自身が納得し、気持ちの整理がつく方法で遺品整理を進めることが最も大切です。思い出を振り返りつつ、ゆっくりと心の準備をしながら、遺品整理を進めてください。

エコリングでは、傷汚れや片方のみの貴金属やボロボロくたくたブランド買取・ジャンクカメラや電化製品の買取も行っております。
ぜひ、ご相談してみてください。

#遺品買取 #コツ

この記事の監修者

エコリング不動産
宅地建物取引士・相続葬送支援士・鑑定士
本田 和裕

札幌市で不動産業14年従事、売買取引件数400件以上、不動産仲介・買取からリフォームプロデュース・再販売まで対応可能です。エコリングでは日用品・ブランド品の鑑定・査定も行っておりおウチまるごとの対応が出来ます!

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